どうも、け。です。
気まぐれに遊んでみた新作スマホ/PCゲーム「リバース:1999」が凄まじく面白かったので語っていこうと思います。
「ゲームにはストーリーの良さを求めるよ」というストーリー重視なゲーマーの人ほど触ってみて欲しいゲームです。
基本プレイ無料ですしね。
聞こえますか…ストーリー重視なゲーマーなら…「リバース:1999」を遊ぶのです
「リバース:1999」は2023年10月26日に日本・韓国・英語版がサービス開始されたPC/スマホ向けの基本プレイ無料のゲームです。(本国の中国では2023年5月31日にリリース)
「ストーム」という災害によって少しずつ旧時代に向けて巻き戻っていく世界を描いていて、20世紀以前のレトロな世界観が特徴的です。
登場人物の多くが「神秘学家(アルカニスト)」と呼ばれている魔法使いで、ジャンルとしては「鋼の錬金術師」のような近代ファンタジー・SFに位置づけられると思います。
ストーリーのレベルが本当に高く、「ノベルゲー」として面白い
ところで、ゲームにストーリーの良さって求めていますか?
これは本当に人によると思いますが、個人的には結構大事にしています。
ただ、普段から小説や映画を見ている「自分、ストーリーにはうるさいッスよ」な感じのストーリーオタクな僕たちからすると、知り合いから「このゲームのストーリーいいよ」って薦められてやってみて「つまんなくはないけど……」ってなったことがほとんどなんですよね。
「リバース:1999」のストーリーのレベルはゲームの中でもトップクラスの出来栄えです。
シンプルに脚本のレベルが高くて、翻訳(ローカライズ)もしっかりしています。
「ストーリーまじで良かったな」って思う作品をみなさん各自で頭の中に思い浮かべてみてください。
僕だと「狼と香辛料」「アルスラーン戦記(漫画版)」「暗黒童話(作:乙一)」「インセプション(映画)」とかがそうなんですが、それらの小説・マンガ・映画作品と比べても遜色ないレベルで物語と世界観がしっかりと確立されています。
(どうしても「ゲーム」なので薄味になっている部分はありますがそこを加味しても)
「雰囲気作り」もとても良くて、「1999年から時代が逆行する」という世界観に合わせたレトロな美術・音楽でゲームが彩られているので没入感に優れたゲームでしょう。
ここ最近では「原神」や「崩壊:スターレイル」がビジュアルと演出に優れたクオリティの高いスマホゲームとして話題になりましたし、それに続く「鳴潮」「Project Mugen」が期待されていますね。
「リバース:1999」はゲーム性ではなく、ストーリーのクオリティにとにかく特化させたゲームと言えるかもしれません。
ストーリーはノベルゲーでよく見かけるお馴染みのスタイルで展開されます。
ただ、立ち絵が切り替わるだけのいわゆる「紙芝居」な感じにならないように工夫がされています。
「1枚絵」が非常に多く、その「1枚絵」もLive2Dで動くので演出としてとても凝っているんですよね。
絵というよりはもはやアニメーションを見ているような気分になります。
もちろんフルボイスです。
暗くて重くて残酷なストーリー
あんまりストーリーの良さを語り過ぎるとネタバレになってしまうので難しいのですが、ネタバレにならない範囲で頑張って良さを伝えてみようと思います。
「完全に真っ白な状態で『リバース:1999』を楽しみたいよ」という人はこの記事を閉じて今すぐインストールしてきてください。
さて、先に紹介したように「リバース:1999」は「ストーム」という時代を巻き戻す災害に立ち向かう主人公たちを描いています。
ストーリー全体の雰囲気としては「暗くて重くて残酷」です。
「この世の終わり」というほどお先真っ暗な感じではありませんが、暗中模索で不安な気持ちで胸がいっぱいになります。
まあ、舞台がそこそこ世紀末なので仕方ないのですが、「大きな時代の流れ」では人一人の命とか価値観なんてゴミクズみたいなもんなんだな~……という虚しい気持ちにさせてくれます。
それに、このゲームは……プレイヤーを嫌な気持ちにさせるのが本当に上手いですね。
「あー良かった」と思ったらその先があるというか。
脚本家の人は間違いなくめちゃくちゃ性格悪いです。
もちろん良い意味でね。
キャラクターはレグルスやサザビーといった明るい性格の子が多いです。
何より、ソネットちゃんが健気で本当に可愛くていい子なので終始暗い気持ちになることはありません。
ただ、暗い世界観とのアンバランスな感じがなかなかにえぐくてつらい気持ちになれます。
どうして彼女たちはそんなに明るく振舞えるんでしょう。
僕なら部屋の隅っこでアルコールひたひたのラムレーズンみたいになってます。
「リバース:1999」の色んな意味で「重厚」なストーリーが好きになれないならこのゲーム自体をおすすめしません。
「リバース:1999」の良さの90%がストーリー・キャラクター・没入感なので、それが合わないなって思ったら遊ぶのを辞めてもいいくらいです。
ストーリーの向き不向きに関して少しフォローを入れておきたいのが序盤についてです。
序盤30分くらいは「リバース:1999」固有の名詞に襲われるので、正直何言ってんのかまじで全然分かんないです。
読者を意図的に混乱させるSFによくある手法……と言えば聞こえは良くなりますが、ここでふるいにかけられる人は多そうだと感じました。
これに関しては最初だけなので、とりあえず30分(文章を読むのが早い人なら15~20分)は頑張って欲しいです。
こういうゲームでしか得られない栄養素があるんだ
ところで、「リバース:1999」は主人公が女の子です。
この主人公はスマホゲーでよく見かける「プレイヤーの分身」というわけではなく、「ヴェルティ」という1人のキャラクターの視点で物語が描かれています。
主人公が女の子であることについては一部賛否がありそうですが、個人的にはヴェルティがとても魅力的な子なので何も不満はありません。
むしろヴェルティ、まじで好き。
3章のヴェルティなんて……へへ……。
あと、僕は女の子キャラクターが多いスマホゲームで起きがちな男性都合のハーレムが正直あまり好きではありません。
なので、主人公が女の子でむしろ良かったなと思ってます。
それに……百合が好物ですし。
「リバース:1999」は女性キャラクターしか登場しないわけではなく、ちゃんと男性キャラクターも登場します。(操作キャラクターにもいます)
なので、味付けもばっちりなわけなんですよね。
女の子たちは露骨に百合百合いちゃいちゃしているわけではありませんが、命の危機に瀕したシリアスな状況で現れるお互いへの信頼感みたいなのが見られるのが……最高に良いです。
そういう栄養素を求めている人には「くぅ~たまんねーぜ」ってなること間違いなしです。
そんな僕のお気に入りのキャラクターは「ソネット」ちゃんです。
もう、本当にいい子!
ログインするとソネットちゃんがシャツの色を褒めてくれるんですが、なんて良い子なんだろう!
僕、家だといつも適当なティシャツとパーカーだけど……なんて良い子なんだろう!!!!!
ソネットちゃんはヴェルティと協力して脅威に立ち向かいっていき、物語を通して大きく成長していくキャラクターです。
なので、「もう1人の主人公」と言えるかもしれません。
これからもソネットちゃんから目が離せないな~!
惜しむべきは「ガチャゲー」であることですね……。
気に入ったキャラクターが見つけられたとしても、手に入るかどうかはかなり運という。
最高レア1.5%の天井70回(すり抜けたら次の天井70回確定)という、最高レアの確率は低いけど天井も低いといういわゆる「原神方式」なので、気に入ったキャラクターをなんとしてもお迎えしたい人はコツコツ石を溜めておきましょう。
でも、安心して欲しい。
ソネットちゃんは絶対みんなのところに来てくれるから。(配布キャラクターです)
「ゲーム」部分はちょっとしたパズル要素のあるターン制コマンドバトル
「リバース:1999」のゲーム部分についても少し触れておこうと思います。
システムはターン制コマンドバトルが採用されていて、ランダムで配られるキャラクターごとのカードを選んで戦います。
カードの順番が大事だったり、同じカードを合成するとスキルが強化される……というパズル要素もあります。
思いのほか戦略性があるので、退屈だったり面白くなかったりするわけではありませんが、これを目的に遊ぶならSteamにもっと良いゲームがたくさんあると思います。
バトル中のキャラクターは等身低めですが、キャラクターデザインは結構細かいです。
演出も凝っているので「手抜き」に感じることはありません。
UIもちゃんとしていますし、「開発コストを抑えてゲームの雰囲気を損なわないバトルシステムを作りたいな~」という大人の事情とやらを妄想するなら良質と呼べる出来ではないでしょうか。
ただ、ゲームの体裁が「スマホゲー」なので、スタミナ要素があったり日課や週課があったりします。
正直、日課や週課に関してはやりたくなければやらなくていいんじゃないかなって僕は思ってます。
ゲーム部分が特別に面白いわけではないので、「ストーリーの更新があったら復帰する」みたいな気軽な気持ちで遊ぶのがおすすめです。
むしろ、ゲーム部分に戦略性やキャラクターバランスを期待しすぎない方が「リバース:1999」を長く遊べそうです。
「スマホゲーのお客様」としては良くない態度かもしれませんけども。
18時間ほぼぶっ続けでやって(白目)も最初から今実装されている最後(4章)のストーリーまで読めたので、スタミナが足りなくてストーリー読めなくなる……みたいな心配はしなくて良さそうです。
イベントでキャラクターの掘り下げのあるサブストーリーとか読めたら嬉しいですね。
「人を選ぶ」要素はあるけど好きな人はどっぷりはまれる良ゲー
「リバース:1999」はストーリーのクオリティが高いゲームで、ゲームとしての良さのほとんどがそこに含まれています。
ストーリーが好きになれた人、キャラクターがおてぃぬてぃぬに刺さった人には「たまんねー」って感じの良ゲーだと思います。
ただ、ストーリーは万人受けする感じではなく……暗くて重たくて残酷で、ちょっと難解な部分もあります。
友達の家の本棚にある漫画を手に取る感じの気軽さで、とりあえず5分・10分だけでもいいので触ってみてください。
僕、家に上げてもらえるような友達っていねーんですけど、それはともかくとして。
無料で遊べるゲームなので「大損こいちまったぜ!」ってなることはありません。
もし「リバース:1999」のストーリーが合わなかったら、アマプラとかネトフリでアニメか映画見てお口直ししましょう。
僕のおすすめは「オッドタクシー」です。
コメント
このゲーム最近広告でよく流れてくるので気になってたんですよね。
正直な話、原神はストーリー中お眠になってしまうことが稀によくあるのでストーリーが良いというのは面白そうですね。難易度的には無課金でもストーリー追えちゃう感じですか?
コメントありがとうございます!
ストーリーの攻略は課金しなくても全然大丈夫です!
ただ育成が大事で、リソースがかなりカツカツなので回復できるキャラクターを育成し忘れているとボス戦でつまずくかもしれません。
ガチャ石の溜まりは緩やかですが、70~80回前後はガチャできたのでストーリー終わらせるまでに1人か2人は最高レアお迎えできると思います。
好きな声優いたので、やってみようと思います!(期間限定っぽいガチャの方のキャラだったので、だいぶ引くの時間かかりそうですが…)原神みたく、復刻とかで狙う感じですかね。まあとりあえずストーリー拝んできます〜
コメントありがとうございます!
限定ガチャだと「サザビー」でしょうか?
1回目の天井分は石配られますが、そこですり抜けちゃうと……1万円分くらい課金しないといけないかもしれないですね~。
すり抜けは悪い文明過ぎますね……。
それはともかくストーリー楽しんでください!