当ブログのサボり担当、みかるくです。
萌えゲー感の薄いPVに惹かれたのか、殺伐としたあらすじに惹かれたのか、事前登録しておりました。パニシング:グレイレイヴン。
でも、事前登録してたからってプレイするとは限らない訳ですよ。
近場に新しいタピオカドリンク屋がオープンしたら、とりあえずは「いつまで続くか見ものだな、ククク……」って観察するじゃないですか。
ゲームは娯楽なのでなおさらですプレイするにはそれなりの時間と労力がかかる訳ですし無闇やたらに遊ぶコンテンツを増やして限りある人生を消費してしまうのはまずい訳ですよだからちゃんと計画性を持って今日やるべきことは何なのか目下の進捗を鑑みながら生涯を逆算しないと──
@mika_ruku ご応募いただき、ありがとうございます。抽選結果は…
当たりです!おめでとうございます!
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ありがとうございます、プレイさせて頂きます(手のひらドリル)
いや、実際「ちゃっかりキャンペーン当選しておいて、肝心のゲームはやりません」はさすがに失礼だろう、という免罪符を得たので 人倫の観点からプレイ即決でした。
そんなこんなで。とりあえず、約1ヶ月以上プレイし続けてみた感想を書いておこうと思います。
パニグレのここが良い
殺伐とした世界観
公式様が「SFポストアポカリプス」と称している通り、全体的にステージや音楽、シナリオなどが薄ら暗い……。
話を要約すると「人類は謎多き汚染物質によって、地球上に安全な生活圏を維持できなくなった!」「地球奪還のために戦え!」というコンセプトなので、言うなれば、初めから世界はほとんど滅んでいます。
そんな訳で、話の舞台は荒廃した地球であり、人類が放棄した生活圏の跡地。
ステージの多くは廃墟です。暗い。
あくまでもアクションゲームなのでゆっくりステージを眺める機会はないし、オープンワールド要素もないため廃墟探索できる訳ではないですが。
それでも、壊滅した文明の名残りを感じさせるようなステージや、シナリオ中の会話などはそそられるものがあります。
やっぱ世界は滅んでなくちゃね!
かといって、巷でたまに見かける終末ものみたいに、やたらと押し付けがましい退廃や絶望感を全面に押し出してる訳でもないです。
一部の限られた層にカルト的なウケ方をしそうな、奇を衒った作風ではないんですよね。
言ってしまえば、可も不可もなく無難にちょっと暗い程度の雰囲気なので、話のクセが強過ぎる哲学ゲーとか、カルトゲー特有の取っ付きづらさはないと思います。
具体例を上げてしまいますが、ニーアオートマタとか崩壊3rdが好きな人は結構ハマる世界観なんじゃないかな……?
「崩壊3rdって気になってるけど、今から4年分のシナリオ追っかけるのは大変そうだしな~」
「シナリオ凝ってるのはいいけど、複雑過ぎるとめんどくさいな~~」
とかいう心理的ハードルが立ち塞がってる人には、かなりおすすめできるちょうどいい重さのゲームだと思います。
すっかり原神ブログになってるからって、miHoYo様を意識してぶっ込んでる訳ではありません。
殺伐としたキャラクター
人類は地球を取り戻すために、汚染環境下でも行動ができる「構造体」と呼ばれる戦闘員(アンドロイド)を製造して、地球各地に派遣しています。
プレイヤーが操作するのは、基本的に地球奪還任務を担う構造体の小隊です。
しかし、操作キャラ達のほとんどは「人間をやめざるを得なかった人間」とか「かつては穏やかに暮らしていた頃もありました」という風な、壊滅前の地球(もしくはほぼ壊滅後の過酷な環境?)で生まれ育ったバックボーンがあったりなかったりします。暗い。
もちろん、キャラクターによってはムードメイカー的というか、明るく場を乱す役柄もいるにはいます……が、基本的にシナリオ中の登場キャラはシリアス路線。
キャラ同士の軽い掛け合いこそあれ、メインシナリオ内においてはギャグ要素らしいギャグ要素はほぼありません。進撃の巨人ですら明確なギャグシーンあるのに
淡々と、粛々と戦い、たまに敵の背景に迫っていく的な話の内容。
暗いですが、あっさりとしつこくない薄味です。
そして、何より構造体となった彼等の機体デザインがかっこいい。
操作キャラはもちろんのこと、サブキャラや敵の機械まで含めてかっこいい。
登場キャラのバキバキの機体デザインとか、淡白に終わる救われないバックストーリーとかがめちゃくちゃ好み。ガチャで引けないんですか? この人達。 #パニグレ pic.twitter.com/ptHofqNzka
— みかるく (@mika_ruku) December 23, 2020
アンドロイドものが好きな方には、手放しでおすすめしたくなる。
おまけ程度の好感度システム
一応、キャラクター個々に好感度システムもあります。
一応は、あります。しかし、そちらはあくまでもサブコンテンツ。
別にキャラとの信頼度を頑張って上げなくても、シナリオ進行に支障が出るような仕様にはなってません。
そして、今のところはシナリオ本編の筋書きには、特定キャラとの恋愛要素が含まれている様子はないですし、キャラクター同士が殊更にニャンニャンし過ぎるような描写もないですね。
ワイワイキャッキャ!! かわいいキャラ引いてラブコメしちゃお!!
みたいなキャラゲー然としたソシャゲが好きな人は、メインシナリオだけやってると愕然と面食らう内容だと思います。
終末ものを名乗るだけあって、枯れてます。
非常に珍しいサービス(?)シーンの1つ。
ただし!!
その分、サブコンテンツの糖度は高めです。
キャラ好きにはたまらない!好感度システム(※3/3加筆)
上述した通り、サブコンテンツではありますが。
キャラの信頼度を上げると、指揮官であるプレイヤーとキャラクターの親密な交流シーンが解放されます。
デートの約束をしちゃったり……
デートしちゃったり…………
デートばっかしてますね。
地球奪還より重要だからね!!
メインシナリオでの乾き切った雰囲気、何だったの?
と思うほどのキャラクターの一面が垣間見えたりするので、推しを愛でたいゲーマーの方にもおすすめできるゲームです。
その他にも、特別なイベントの際には信頼度の高いキャラからプレゼントをもらえたりとか。(リンクはバレンタインイベントの様子)
かわいいチビキャラを構い倒せる、ハウジング要素もあります。
お手軽な操作でスタイリッシュアクション
「簡単タップ豪快アクション」みたいな、よくあるキャッチフレーズが似合うゲームです。
画面は横の両手持ちで、基本的に移動ボタンをぐりぐり、攻撃ボタンをポチポチ……。
敵の攻撃タイミングに合わせて回避ボタンを押すことで華麗にスローモーション演出が入ったり、パーティに入れた仲間キャラを召喚して攻撃スキルとして使えたり。
スキルを放つ順番や条件を満たすと、キャラクター固有の攻撃が放たれたり、必殺技が使えたりと……
手軽でありながら、申し分のないアクション性です。プレイ画面にも華があります。
また、タップするボタンの位置は、自分好みに移動してカスタマイズすることもできます。
これが結構便利。
私は攻撃ボタンと回避ボタンが隣り合っていると押し間違えてしまうので、必殺技ボタンを間に配置してます。シンプルで使いやすいUIです。
唯一マイナスポイントがあるとしたら……
敵の数が多かったり、マルチプレイで複数のプレイヤーが一斉にスキルを放ったりすると、極々たまに重くなることくらいでしょうか。(Wi-Fi、モバイル通信共に)
スマホの性能に左右されるかもしれませんが、普段プレイするコンテンツで常にモーションがガクガクしまくる訳ではないので、私個人はあんまり気にしてません。
超かっこいいBGM
パニグレのBGMは『ドールズフロントライン』『ファイナルギア‐重装戦姫‐』などでもサウンドを担当されている、Vanguard Sound様が製作なさってます。
私は前述したゲームのプレイ経験はなく、作品名だけ知ってる程度ですが……
超かっこいい。言葉はいらない。
殺伐としたゲームの世界観にぴったりの、サイケデリックな緊張感が堪らない。
こんなso cool!!なイケイケBGMの中、ちょちょいとタップするだけで、これまたイケイケなスタイリッシュアクションが楽しめちゃうなんて。芸術か?
ビジュアルからBGMまでコンシューマーゲームを彷彿とさせるようなハイクオリティで、プレイ当初は「ええー?! こんな贅沢があっていいのかい?!」というマスオさん化を禁じ得ませんでした。
というか、最近のスマホゲーってみんなこんなレベルなんですかね……? なんかもう恐怖を感じますね
私のようなソシャゲ初心者には刺激が強過ぎますが、うきうき享受しております。
ありがとうございます。最高です。
無課金でも支障のない良心設定
熾烈なリセマラを繰り返し、ゴリゴリに課金しまくって、ゴリマッチョSSランク的な引きを狙わなくても、大して問題ない良心的な仕様です。
ゲーム内のクリア報酬を使ったり、実績達成をこなしたりしていけば、レアリティが低めの持ちキャラでもランクを進化することが可能ですし。
こまめにプレイすれば、戦力増強をしていける作りになってると思います。
元からレアリティが高い一部のキャラも、ガチャからなかなか出なくても、地道にゲーム内アイテムを集め続ければ入手できるシステムにはなってます。(地道ですが)
なので「どうしても期間限定キャラがほしい」とか「限定コスチュームがほしい」とかじゃない限りは、正直、課金しなくてもプレイできちゃいます。
意外と何とかなっちゃう難易度
操作に慣れてくると、プレイスキル次第で推奨戦力以上のステージも、ある程度はクリア可能になってきます。
これはアクションゲー特有の利点ですね。
しかも、メインシナリオは自動で他のプレイヤーを呼び寄せて、共闘してもらえる『支援』システムもある。
かくいう私も、アクションゲーが大の得意という訳でもないですが……
育成もおざなりに「戦力不足」「戦力不足」と諌められながら、ずんずんシナリオを進められました。
当たらなければどうということはない理論と、無課金の範囲内で出せる火力を駆使すれば、少なくともメインシナリオが詰みゲー化するような事態には陥らなかったです。
総じて「とにかく課金して、高ランクキャラとガチ装備を揃えないと話が進められない」とか「課金ガチャ必須の詰みゲー仕様」みたいな悪魔のソシャゲではありません。
かといって、課金で得られるメリットの旨味が薄過ぎる訳でもないので、やりこみ要素も含めて急ぎ足でガチプレイがしたい人は課金推奨という程度でしょうか。
まあ、あとはプレイヤー同士のランク上位を目指したい人の場合は、課金前提の競い合いになってしまうのは必然だとは思いますが。
今のところPVP要素がある訳でもないですし。
他のプレイヤーとの順位争いなどは程々に、ただゲームをやりたいだけの人にとっては、かなりバランスが良い印象です。うーん、意外だなぁ。
単純に私個人がソシャゲ慣れしていないので「ソシャゲ=廃課金」「天井との戦い」という変な先入観で、バイアスがかかってる可能性もありますが……
ゴリゴリ廃課金ソシャゲのイメージ。(※実際のプレイ画面とは台詞が異なります)
パニグレは想像していたよりも遥かに良心的で、良い意味でのカルチャーショックです。コンテンツとして好きになりました。
今後はその都度、課金したりしなかったりのライト層として、応援していきたい気持ちです。というか普通に気に入っちゃったので、確実にホイホイ課金する流れですこれ。
パニグレのここが惜しい
いいことばっかり書いたので、逆に気になった点も書いておこうと思います。
オートモードが微妙だった(※現在は一部改善)
一応、オートモードはあります。が、1度クリアしたステージにしか使えません。
当前かもしれませんが、手動プレイと同様にオートモードもスタミナ消費のシステム。ステージをクリアするのに必要なスタミナコストは結構重ためです。(ステージの種類にもよりますが)
例えば「自動回復上限が160で、1ステージクリアに30スタミナを消費する」となると、クリアできるのは5回分のみということになります。
※初期の操作画面です。
手動プレイで数分操作するか、オートプレイで数分放置するかの違いしかないため、オートプレイ機能そのものにそこまで利便性を感じない、というのが正直なところです。
ないよりはあった方がいい機能ですが、よほど操作するのが面倒臭くない限り、私はあまり使う機会がなさそうです。(※現在は改善されています)
そして、「今、手持ちにあるスタミナを消費して、何分で○回分ステージ消化する」という操作はできても「新しくスタミナが貯まり次第、勝手にステージ周回しておく」みたいな自動機能はありません。
・とにかくお手頃にログアウト中もキャラ育成したい
・勝手に素材を集めといてほしい
上記のような放置ゲーが好きな方には、不向きなゲームです。
基本、手動プレイ推奨。
まあ、アクションゲームなので、そういうものなのかもしれません。
結構いきなり専門用語が飛び交う
メインシナリオでいきなり「パニシング濃度で侵食体が血清で空中庭園のグレイレイヴン小隊の構造体が意識海は指令官の云々」と小難しい単語が飛び交いがちなため、予備知識ゼロのプレイヤーは、宇宙の彼方へ放り出されます。
ごめん、ボロボロのとこ悪いけど「意識海」って何?
意識モデルって何……?
一部のプレイヤーは「今、何て????」ってなると思います。実際、私はなりました。パルスのファルシのルシがパージでコクーン
こういう作品固有の舞台設定や専門用語が多発するゲームって、ありがちなパターンだと、まずプレイヤブルキャラが右も左もわからない新人設定だったり、わざとらしい説明役が傍らにいたりして、プレイヤーに世界観の解説をしてくれるのが常套手段だと思うんですが……
パニグレのメインシナリオ、割りと雰囲気ゲーの一面があります。
「何となく察する力」をまあまあの頻度で求められる。
いや、無心にプレイし続ければ大丈夫なんです。
何を言ってるかわからなくても、とりあえずシナリオを進めていけば、会話の随所に解説っぽい台詞が挟まってくることがあります。
またメインシナリオをクリアしていくと、シークレットシナリオなども解放されて、作品の舞台背景に触れるようなシーンもさらっと登場したりします。
要するに色んなステージをプレイしていくごと、徐々に専門用語の何たるかが明らかになって、何となくキャラクター達の会話内容を察することができるようになってくるんですね。
翻訳スタッフさんすごいな!
だが、しかし。それにしたって初っ端の「専門用語による往復ビンタ感」はちょっと心配になる。
何が心配って、プレイヤーが離れていかないか心配になる(余計なお世話)
なるほどわからん。バイオニックは生体工学のことで、うーん、ロジックサーキット……? 論理回路だっけ?
「科学理事会」は会話の流れからして、技術研究専門の組織ってことで合ってるはずですが……
あれ? そもそも、空中庭園についてもちゃんと説明されてないような……
いや、気にするよ。何言ってるかわからないからね。
これってもしかして、SFやミリタリーものに慣れてる人だったら説明されるまでもない常套句が大半だったりするんでしょうか。
単純に私の語彙力と知識不足の問題だとしたら、誠に申し訳ありません。義務教育やり直した方がいいでしょうか
とにかく、詳しい舞台設定やキャラクターの背景を知るには、メインシナリオとは別にある「幕間」ステージも進めるといいと思います。
幕間ではキャラクターごとのバックストーリーが描写されると同時に、パニグレという作品の根幹となる設定も断片的ながら垣間見ることができます。
シナリオ重視勢の方は、できればメインシナリオの初っ端で弾丸のごとく飛び交う専門用語に早々と戦略的撤退をしないことを推奨します。
ある一定の忍耐力を試されるだけです。ちょっとの我慢なんです。
欲を言えば、プレイ前に公式サイトのストーリー項目くらいは読んでおいた方がいいかもしれません。
対して「お前等が何をお喋りしてようが関係ねえ!アクションゲーなんだから黙って戦わせろ!!」という戦闘民族の方には、のっけから大変おすすめのゲームです。
総評すると、パニグレはいいゲーム。
ボロクソ書いたみたいに見えてないことを祈ります。いいゲームです。
少なくとも私は、1ヶ月以上ログインし続けちゃうくらいにはまんまとハマりました。
というか、こんな布教記事なんか書く必要もなく、無料ゲームランキング1位になってたり、100万DL突破したコンテンツだそうなので……
「ペロッ……こ、これは……覇権ゲー!(の予感)」
今後、国内でも一大コンテンツになっていく兆しを感じます。期待大です。
おまけ
届きました!
キャンペーン当選賞品のアクリルボード。もったいなくて飾るに飾れません。
素敵なリアルグッズをありがとうございます!
ちなみに、頂いたアクリルボードはちょっと俯瞰構図のイラストだからか見えていませんが。
この機体の1番かっこいいところは、股関節だと思います。
剥き出しの機械部分。最高だ。
コメント
パニグレ、いいですよね。私は紛争戦区などのアクション面で楽しんでますが、本当に色々な楽しみ方のあるゲームだと思います
コメントありがとうございます!
すごくバランスの取れた良いゲームですよね・・・
紛争戦区や幻痛の檻、黙々とアクションを楽しめる中毒性がついつい癖になっちゃいます。